2025年ASF史学科同窓会の部屋のご報告
2025年06月06日
開催日：5月25日
学内の工事も落ち着き、降らず照らずの過ごしやすい天候に恵まれ、和やかな集まりを持つことができました。今年は広島からエリザベト音大理事長・学長川野祐二さん（1981年学部卒）を講師にお迎えして「音楽をとおして私が変わり世界を良くする人になる～広島にあるエリザベト音楽大学をご存知でしょうか？」というタイトルで講演会を開催いたしました。
ベルギー人のイエズス会士、エルネスト・ゴーセンス師は戦時中敵国人として収容所に入れられるなどの苦難ののち、原爆で焦土と化した広島に音楽による教育をとの祈りを込めてエリザベト音大の前身となる音楽教室を開設されました。1951年にはベルギー王国・故エリザベト王妃が後援者となられ、校名の由来となっております。
同校は広島市の中心部に位置し、学部と院を合わせても学生数240名の小規模校ながら教員は常勤、非常勤合わせて130名を超え、コンサートホールを持ち、被爆80年の今夏イタリア・ドイツ公演をはじめ、国際交流や地域連携事業は目白押し、さらには広島FMでの「ミューズの扉」を毎日曜放送など、充実した教育内容と発信につとめておられます。少子化の進む現代において、財源を有効に運用して大学経営を安定させ、学生さんへの支援も手厚く、感服いたしました。
「史学科同窓会の部屋」では毎年ささやかですが飲み物と食べ物を用意して卒業生やご家族をお待ちしております。ASFのおりにはぜひお立ち寄りください。ワインやサンドイッチ、お稲荷さんなど差し入れてくださった諸先輩、カンパへのご協力、受付や片づけのお手伝いなど、この場を借りて御礼申し上げます。
井野睦子（1981文史）
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