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マスコミ・ソフィア会
「クリスマス映画講演会とクリスマスパーティー2025」開催報告

2026年01月20日

日 時 : 2025年12月6日(土) 午後2時〜
会 場 : イグナチオ教会 岐部ホール4F404室
参加者:31名
講師 : 映画評論家 渡辺俊雄さん(元NHK 衛星映画劇場支配人 / 1972文英)

 毎年恒例になった今年4回目の元NHK映画支配人の渡辺俊雄さんの講演会ですが、今回は「人権問題と差別」をテーマにした映画作品が紹介されました。 映画が「人権問題や差別の根源にある人々の無知を明らかにする役割を果たしている」と強調され、特にアメリカのアフリカ系の人々に対する人種差別やハンセン病など病気に対する差別に焦点を当てた作品が取り上げられました。講演は、元NHKアナウンサーである渡辺氏らしい「45秒前です」という時間厳守の第一声で幕を開けました。
 冒頭、アナウンサー時代の経験を交え、放送における言葉の変遷や表現規制の苦労が語られました。「12月4日から10日までが、人権週間です。国連が1948年に採択した世界人権宣言を記念して、全ての人々の基本的人権の尊重を促進するための期間で、いじめとか虐待とか差別などの問題に焦点が当てられた活動が展開されています。本日、アナウンサーを目指す若手の方もいらっしゃいますが、言葉が差別の問題で一番厄介です。特にアナウンサーは一番言葉に不自由な職業で、例えば、昔、「北朝鮮」は「朝鮮民主主義共和国」に言い換えなえればいけなかった。また、「気ちがい」という言葉は放送禁止で、仏映画『気ちがいピエロ』という有名な作品は、現在、フランス語の原題で表現するようになりました」等、実況中の苦労話も披露されました。メディアが差別にどう向き合ってきたかという実体験は、参加者にとって深い示唆となりました。
 人種差別を扱った『グリーンブック』(Green Book) や『42 〜世界を変えた男〜』、NASAの黒人女性職員を描いた『ドリーム』(原題: Hidden Figures) に加え、ハンセン病をテーマにした『砂の器』や『モーターサイクル・ダイアリーズ』が紹介されました。渡辺氏は、差別が生まれる背景には「対象を知らないことへの恐れ」があると指摘し、正しい知識を持つことの重要性を説きました。
紹介された映像の核心をつく解説に、参加者からは「人権が人間の大切な行動基準であると再認識した」「名作を通じて時代の尺度を考えさせられた」といった声が寄せられました。特に、かつてのメジャーリーグやNASAにおける差別の描写には、日本人選手が多く活躍する今の米国野球界からは信じられませんでした。
 講演会後にはソフィアンズクラブへ場所を移し、クリスマスパーティーが開催されました。上智大学放送研究会の学生による司会、渡辺氏の教え子である小笹俊一氏(1992外仏)の乾杯の発声で始まり、参加者は映画の余韻に浸りながら親睦を深めました。
 映画を通じて社会の在り方を問い直す、マスコミ・ソフィア会らしい有意義な一日となりました。

(報告:マスコミ・ソフィア会 常任幹事 山田洋子(1972外独))

全文版はホームページでご覧いただけます。
<マスコミ・ソフィア会ホームページ>

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