ソフィア経済人倶楽部主催
2024ワイナリーツアー報告
「ワイナリー訪問と圃場でのジビエのランチ」
2024年12月03日
2024年10月26日、7時30分。私たち一行を乗せたバスが上智大学北門を出発。さすがに大人の集まり、遅刻者は1名もありませんでした。バスの中ではSBC村田会長による歓迎の挨拶に続き参加者それぞれによる自己紹介が行われました。実に多士済々ですが 共通点は全員がワインラヴァーであること。引き続き私が本日の訪問先「フジクレールワイナリー」様のご紹介を兼ねてワインセミナーを実施いたしました。
バスは予定通り10:30ワイナリーに到着。フジクレールワイナリー社長、澤村寛太氏自らが講師となりワインレクチャーが始まりました。「良いワインは良い葡萄から生まれる」をモットーとしている同社は、圃場の管理、ナイトハーヴェスト、また甲州種の垣根栽培にも取り組み、原料となる甲州種葡萄の特質により、シュールリー向け、樽発酵向けなどに選別しているとのこと。また甲州種は残念ながら一般的なワイン用葡萄より糖度が上がらないため、多くのワイナリーではワインの飲みごたえを得るためシャプタリザシオン(補糖)をしてアルコール分11~12%程度を得ているのですが、「甲州シュールリー」については葡萄自体が持つパフォーマンスをそのまま生かす醸造を行っているとのこと。そのためアルコール分は9%程になっている。参加者の中からこれについて、「アルコール分9%のワインは物足りなさを感じる」などの質問が出たのは、ワインをこよなく愛する参加者ならではのエピソードでした。
当日はブチヴェルドの発酵を行っておりましたが、目の前で醸造責任者により発酵桶に手を突っ込んで葡萄をかき回し私たちに状態を見せてくれました。これは昔ながらのワイン造りの方法であり、近年温度管理のできるステンレスタンクで発酵が行われるため、通常はなかなか見られない貴重な体験でした。
ランチは北西方向に八ヶ岳、南方向に南アルプスを望む圃場に移って皆でいただきました。圃場では、圃場長のご挨拶をいただき、一部取り残しておいたカベルネ・ソーヴィニヨンを手で摘まんで味わいました。そして圃場にテントを張り、狩猟免許を持つ地元レストランのシェフが獲った猪と鹿をBBQ、テリーヌパテ等の料理を提供してくれました。皆さん、大自然に包まれて、しかも圃場でジビエとワインでひとときを過ごすのは初めての体験だったようで、ワインラヴァーにとっては至福のひとときだったようです。ワイナリーから頂いたワインを加え、持ち込んだワインを楽しみながら幸せ一杯で帰路につきました。
フジクレールワイナリーの公式Webサイトはこちらです。
以上
上原隆一(1976経営)
(日本ソムリエ協会認定シニアソムリエ)
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