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【開催報告】ASF学術講演会 深澤佑介先生
『AI×社会貢献~データサイエンスで未来を予測する~』

2026年07月17日

 2026年5月31日(日)、オールソフィアンズフェスティバルにおいて、第9回目となるASF学術講演会を開催しました。今回は、上智大学大学院応用データサイエンス学位プログラム准教授 深澤佑介先生をお迎えし、「AI×社会貢献 ~データサイエンスで未来を予測する~」をテーマにご講演いただきました。冒頭、ソフィア会の林春樹会長の挨拶から始まり、上智大学学術研究担当 赤堀雅幸副学長より来賓挨拶を賜りました。
 講演では、AIやデータサイエンスを活用した最新の研究事例を通して、社会課題の解決に向けたAIの可能性について、多角的な視点からご紹介いただきました。
 まず、行政が保有するクマの遭遇情報を分析した研究では、情報公開制度を活用して収集したデータを地理情報と組み合わせて解析することで、遭遇地域の変化や人の生活圏への拡大が可視化されました。身近な社会課題に対して、データサイエンスが現状の把握や将来予測に有効であることが示され、AIが防災や地域課題の解決に果たす役割について理解を深める機会となりました。
 続いて、ウェアラブルデバイスから取得した歩数データを生成AIが解析し、人の生活行動を推定する研究や、メンタルヘルス支援への応用事例についても紹介されました。数値データを単に分析するだけでなく、その背景にある人の行動や生活リズムをAIが解釈することで、医療・健康分野における新たな活用の可能性が広がっていることが示されました。
 一方で、生成AIの活用が広がる中、メンタルヘルスに関する相談などでは、AIが利用者の意図や心理状態を十分に把握できない場合があることや、繊細な問題への対応には限界があることについても言及されました。AIの利便性を生かしながら、その特性や限界を正しく理解し、人間による判断と組み合わせて活用していくことの重要性が強調されました。
 講演の最後には、AIが得意とする膨大なデータの分析・予測と、人間が持つ経験や直感、倫理観に基づく判断力は、それぞれ異なる強みを持つことが示されました。AIと人間が互いの特性を理解し、それぞれの強みを生かして協働することが、これからの社会において重要であるとのメッセージが語られ、参加者にとってAIとの向き合い方を改めて考える貴重な機会となりました。

※「ASF学術講演会」はホームカミングの機会に母校上智大学及びソフィアンの学問研究の成果に接することにより、会員相互の親睦を深め、改めて「上智の精神と教育理念を」を共有することを目的とした企画です。

上智大学ソフィア会 ASF2026実行委員会 学術講演会担当
江波戸隆明(1984法法)、 鈴木久子(1984外露)