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第7回ザビエル杯
日本語スピーチコンテスト開催報告

2025年12月22日

日本で学ぶ留学生たちによる日本語スピーチコンテスト「ザビエル杯」が今年もザビエルの命日に近い12月7日(日)に開催されました。コンテスト名には、16世紀に宣教と大学設立の使命をもって渡来したザビエルと、世界から日本に集まった留学生たちとを重ねる意味が込められています。2019年の第1回の出場者は5大学9人でしたが、第7回の今年は50名もの応募があり、12大学からの16名がこの日の本選に出場しました。

スピーチのテーマは「私が日本に来て学んだこと」。日本の文化や習慣に戸惑い、心細い中で気づいた思いやりの大切さや、日本で見つけた人生の目標、新しい自分など、留学生たちの新鮮な視点と感受性を通して紹介される様々な発見は、日本で長く暮らしていると意識しないことも多く、感心させられます。これを聴くこと自体が異文化コミュニケーションといえるでしょう。他大学からは校友会代表の方や出場者の応援に駆けつけた指導教官もおられ、和やかな雰囲気でした。

どのスピーチも素晴らしく、審査には時間を要しましたが、第3位は「人生に必要なものは勇気」と言い切ったオウショヨさん(東京大、中国)、第2位は手話を交えながら「日本人でも耳が聞こえない人や日本語の話せない人など、少数派の人たちに医療を届けたい」と夢を語ったリ・ルォチェン・フェリスさん(順天堂大、中国)、そして第1位は「母国モンゴルでは、季節の変化は自然の厳しさに備えるための印に過ぎなかった。日本では季節ごとにその瞬間を大切にする。桜や花火を楽しみ、茶道も一期一会を味わうもの」という洞察の光ったムンフエルデネ・ミシェールさん(上智大、モンゴル)に決まりました。

他に「余白や休息の大切さを日本で学んだ。計画通りにいかなくてもその経験が自分を作る」と語ったチェジュンヨンさん(立教大、韓国)には審査員特別賞、「生きづらさを感じている子どもたちの居場所を確保する動きが日本にはある。自分もそういう子たちと向き合いたい」というオウ・ガキさん(上智大、中国)および「誰かに頼るのは弱いことではないと知った」というファットーリ・ガイヤさん(聖心女子大、イタリア)の2名には上智大学賞が贈られました。敢闘賞もライ・ユーインさん(上智大、台湾)、チンカギンさん(青山学院大、中国)、イワノフ・ウラジスラフさん(東京外国語大、ロシア)に贈られました。

何人ものスピーチにあったように、初めは日本語もあまり話せず、孤独な時を過ごした留学生の方々が一歩を踏み出し、コンテストに参加した勇気と行動力を讃えたいです。表彰式の後には、運営をサポートしてくださった上智の学部生の皆さんも含めて懇親会が開かれました。この日をきっかけに、皆さんが出身地や大学の枠を超えて長く交流を深めていかれることを願っています。

国際委員会
田隅 佐代子(1991文英)

留学生の登壇者、サポーターの学生、審査員の方々

優勝者のムンフェルデネ・ミシェールさんとソフィア会鳥居会長

副賞は檜のコースター 光貞青真さん(経営2年)作成