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第33回コムソフィア賞受賞者は
エッセイストの三宮麻由子さんに決定

2024年10月21日

 コムソフィア賞選考委員会は、ソフィア会とマスコミ・ソフィア会が共催(上智大学後援)する第33回コムソフィア賞を、エッセイストの三宮麻由子さんに選定しました。

 三宮麻由子さんは4歳で視力を失い、高校時代には日本初の全盲単身一般校留学生として米国に留学。1991年に上智大学文学部フランス文学科卒業、1993年に同大学院博士前期課程を修了後、外資系通信社に勤務し海外ニュースの翻訳業務に長年携わっています。
 1998年にデビュー作『鳥が教えてくれた空』で第2回NHK学園「自分史文学賞」大賞を、2001年に『そっと耳を澄ませば』で第49回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞され、その後も多くの著書を出版し、エッセイストとして活躍されています。2005年には視覚障害者の文化に貢献した人物に贈られる「第2回サフラン賞」、2006年日本オーディオ協会の「第11回音の匠」賞、2009年に「点字毎日文化賞」を受賞されました。
 絵本作家としても『おいしい おと』『でんしゃは うたう』など多くの作品を出版し、また雑誌等への執筆、テレビ・ラジオ出演や講演活動などでも活躍されています。
 2024年『わたしのeyePhone』を早川書房から出版し、日経新聞をはじめ数々のメディアで紹介されました。
 三宮さんはデビュー当時から繊細な感性を豊かな文章力で伝える特別な才能で高い評価を受けておられます。このたびの新刊『わたしのeyePhone』では、スマホを使いこなすことで新しい生活を手に入れ、与えられるだけでなく与えることができる喜びを躍動感あふれる筆致で描きます。この本は三宮さん個人の体験や思いを越えて、DX推進に大きな視点をもたらすものと考えます。
 ソフィアンとして社会に大いに貢献されたことが、今回の受賞につながりました。

 授賞式と受賞記念講演会は、2025年1月16日(木)に上智大学2号館17階1702会議室で行います。懇親会も開催の予定です。詳細は決まり次第ご案内いたします。

コムソフィア賞選考委員会