女王陛下から勲章を授与されたソフィアン
三菱ふそうバストラック株式会社副社長林春樹さん講演会
―経営者に聞く「グローバル社会を生き抜くヒント」―
2024年09月25日
「大切なのはコミュニケーション」
7月17日、三菱ふそうバストラック株式会社副社長の林春樹さん(1980外英)による講演会が行われました。当日、2号館1702教室は100名を超す参加者であふれ、とりわけ現役学生から卒業後間もないソフィアンの姿が半分を占めたのも印象的でした。
カナダからの帰国子女だった林さんは、上智大学国際部へ入学、その後外国学部英語学科へ編入し、卒業後は三菱商事へ就職。海外経験はカナダ・オーストラリア・南アフリカ・イギリスなどと多岐にわたり、日英関係発展における様々な分野での功績が認められ、大英帝国勲章OBEも受章されています。
そんな林さんが現在副社長を勤める三菱ふそうバストラック株式会社では、日本語と英語が公用語。社員の20%が外国籍、60か国以上に及びます。こうした仕事環境の中で「なにより大切なのはコミュニケーション!」と力説されます。
「先ず聴く事から始める」
欧州三菱商事の社長時代には、仕事が多方面・多国籍にわたり、言語・文化・信仰の異なる社員とどうやって本社の地域戦略を共有し一体感を維持するか頭を悩ませたとのこと。そこで実感されたのが、次のようなコミュニケーションの大切さ。
・まず聴く事から始める
・信頼の輪(和)を広げる
・3つのシンプルなアクション(互いを尊敬する/コミットする/仕事に誇りを持つ)
・フィードバック
これをモットーとして仕事に当たってきたが失敗続きだったと言う南アフリカ時代の話では思わず苦笑いも。第一線を走る経営者の成功譚、失敗談、苦労話に参加者の皆さんも熱心に聞き入っていました。その後の質疑応答も途切れることなく時間切れになるほどで、懇親会も大いに盛り上がりました
国際委員会 青柳敬子(1980外西)