【開催報告】早下隆士前学長講演会
『細菌を識別する最先端の化学技術』
2024年07月31日
5月26日(日)、五月晴れの下、オールソフィアンズフェスティバルにおいて、第7回目となるASF学術講演会を対面で開催しました。今年は、早下隆士上智大学前学長をお迎えし、「細菌を識別する最先端の化学技術」をテーマに、先生の研究の歴史を振り返りながら現在の研究に至るお話をいただきました。
講演では、米国テキサス工科大学留学中のエピソードも交えながら、幾つかの大学において継続されてきた研究についてもご説明いただき、複数の分子が集まることによって、それぞれの分子がもつ機能の和を超えた新しい機能が生まれるという超分子という研究領域について解説されました。また、上智大学の学部横断型重点領域研究として展開された超分子形成に基づく新しい分析試薬の開発研究において、超分子ナノ構造体を用いて細菌やその毒素を識別する最先端の化学技術についても、分かりやすくご紹介いただきました。
本講演は、ソフィア経済人倶楽部(SBC)の後援を受けて、産学連携の視点から経済界で活躍する卒業生を含め多くの方々にご来場いただきました。講演後の質疑応答も活発に行われ、参加者からは、分子がもつ潜在的な可能性とその応用に対する深い理解と興味が示されました。
当日の講演は、下記アーカイブより、視聴することができますので、是非ご覧ください。
詳細はこちらより
(早下隆士先生プロフィール)
1958年宮崎県生まれ。1985年九州大学大学院工学研究科修了、工学博士。
1985年神奈川大学工学部助手、1989年米国テキサス工科大学博士研究員、1991年佐賀大学理工学部助教授、1997年東北大学理学部助教授、2005年上智大学理工学部教授、2010年理工学部長・研究科委員長、2014年第15代上智大学長。2014年日本カトリック大学連盟会長、2020年シクロデキストリン学会会長、日本イオン交換学会会長、ホスト-ゲスト・超分子化学研究会会長、2021年日本分析化学会会長。
※「ASF学術講演会」は、ホームカミングの機会に上智大学及びソフィアンの学問研究に学び、卒業生の相互の親睦を深め、改めて「上智大学の精神と教育理念」の共有を目的とした企画です。
上智大学ソフィア会 ASF2024実行委員会 学術講演会担当
江波戸隆明(1984法法) 鈴木久子(1984外露) 高橋喜代子(1985文教)

