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2024年度 会務報告­会員大会の報告に代えて

2024年05月22日

はじめに

 2024年春季全国代議員会が4月27日に開催されました。沢山の代議員にご参集頂きありがとうございました。ご来賓のサリ理事長、ご参加下さった代議員・会員の皆様、準備に当たられた方々にこの場を借りて感謝申し上げます。
 今年の学位授与式は3月25日東京国際フォーラムで開催され、ソフィア会を代表して参列致しました。今年の学部卒業生は入学したその年にコロナ感染が広がってしまい、思い描いていたキャンパスライフを経験できなかったにもかかわらず、学位授与式での彼らの表情はキラキラと輝き、上智での学びを生かして社会を変えてくれるのでは、という期待感と高揚感を味わうことが出来ました。
 さて、昨年5月の春季全国代議員会で、ソフィア会会長に再任され、新体制でのスタートをして丸1年経ちました。この1年間コロナの影響を感じることなくノーマルな環境で、ソフィア会の活動の2本柱の「卒業生の親睦」と「母校への貢献・学生支援」を実行できたのではないかと思っています。代議員・会員の皆様のご理解とご支援にこの場をお借りして、心から感謝を申し上げます。また、さまざまな活動を企画し実行してくれているソフィア会の各委員会の委員長はじめ委員の皆様、渡邉事務局長始め事務局の皆様に御礼申し上げます。
 私は、外部で人と会う時には上智大学ソフィア会の名刺を使っているのですが、名刺を受け取った相手の方の反応は、「あの上智大学の同窓会ですか」と、間違いなく上智大学のことを知っています。それなのに社会での上智の認知度は他のマンモス私学と比べると低いというのも事実です。最近は他校と併願して受験する学生が増えて、国立の滑り止めになっているということも聞きます。
 先日曄道学長とお話しする機会があったのですが、そもそも上智が早慶と比べられるとかMARCHに迫られているなどというのがおかしいという点で意見が一致いたしました。東京のど真ん中の四谷にキャンパスを構え、すべての学部を持ち、留学生も多く、英語だけの授業を受けて卒業することもできる、さらに欧米での知名度では他大学を全く寄せ付けないことなどを考えれば、上智は別のカテゴリーの私学として分類されるべきだと思います。ソフィア会の活動が上智の知名度アップに結び付くよう、これからも積極的に貢献したいと考えておりますので、引き続き代議員・会員の皆様のご支援・ご協力をよろしくお願い致します。
 では、今回の全国代議員会の報告を致します。

ソフィア会の運営方針

昨年の春の代議員会で新執行部が承認され新たなスタートを切りましたが、ここでソフィア会の今期の基本運営方針を改めて説明致します。


  1. 透明感溢れる楽しい組織
    だれにでも開かれてオープンな組織として、活動を楽しめる、活動に参加することが楽しい組織にしたいと思います。

  2. 多様性に富むチーム
    ソフィア会役員・常任委員の女性比率は、副会長7名中3名が女性、常任委員18名中7名が女性となりました。さらに、色々なバックグラウンドを持った人が制限を感じることなく生き生きと参加できる、多様でインクルーシブな活動を展開し、「つなげよう、拡げよう、深めようソフィアンの絆」を深化させ、卒業生が母校を誇りに思いソフィアンであることに胸を張れる、そういうソフィアンのネットワークを広げて一体感を強めて参ります。

  3. ソフィア会のミッションに忠実に身の丈の範囲でしっかり実行
    「卒業生の親睦」と「母校への貢献・学生支援」というソフィア会の原点を見つめながら、忙しい仲間が時間を割いてのボランティア組織なので、身の丈の範囲で手を広げ過ぎず、その代わり決めたことはしっかり実行する、効率的な組織運営を心がけます。

2023年度を振り返って

  1. ソフィア会の執行部は昨年の春の代議員会で承認され、現体制でソフィア会活動を支えてくれている委員会は、全国代議員会設置委員会が2つ、常任委員会設置委員会が11あります。

  2. 2023年度は、新型コロナによる制約から解放され、上智学院・大学との協力体制を深化させることができました。ソフィア会の公式行事やいろいろなイベントに、理事長、理事、学長、副学長がお忙しいなか出席してくださっています。また、総務局やソフィア連携室を中心に、実務レベルでソフィア会事務局長や委員長とコミュニケ―ションの頻度と密度が大幅に深まりました。金・ルビー・銀・銅祝式典、祝賀会が2023年度から2月の第4土曜日に開催となりました。世界ランキングQS Global Employer Surveyへの協力において、提出リストは昨年より大幅に増えています。

  3. 卒業生とのネットワーク強化につきましては、第12回地域ソフィア会全国大会2023鹿児島大会開催(9/9-10)を開催し、全国から166名の方々にご参加を頂き大変な盛り上がりを見せました。次の地域ソフィア会全国大会は来年盛岡で開催予定です。また、第3回地域ソフィア会代表者会議を本年3月2日に開催し、全国から地域ソフィア会42団体の代表者が参加されました。コロナ明けで活発になった地域ソフィア会・各種ソフィア会総会等16に及ぶ会議へは、私以下執行部メンバーが手分けして出席しております。

  4. 学部学科同窓会組織強化
    現在23団体が登録済みであり、第8回ソフィア会学部学科同窓会連絡会を本年3月15日オンラインで開催致しました。23年度支援費は、16団体に3,280,109円支給されています。

  5. ソフィアンズクラブの利用者拡大のため、卒業式、金祝などのイベント時のオープンハウスを6回実施しました。多くのソフィアンが来館されています。また、「子育てを語ろうby Sophians」を3回開催し、若手ソフィアンにクラブを有効利用してもらっています。

  6. 効果的な広報の情報発信
    「ソフィアンズナウ」秋号では留学支援奨学金を得て留学する学生3人のインタビュー記事を掲載し、ソフィア会活動の実績を伝えました。春号では若手社会人ソフィアン4人のインタビューを行いました。若手ソフィアン取り込み策の一環として、ソフィア会ウェブサイトのレイアウトを改善し情報を見やすくしたり、「ソフィアンズナウ」の文字を大きくしたりするなどの工夫を凝らしています。

  7. 現役学生支援の継続
    ソフィア会奨学金・生活支援奨学金を19名に950万円給付致しました。授与式及び成果報告会が6月20日に開催されました。学業以外の課外活動や学外でも活発な活動をされていて、将来についてもはっきりした目標を持っていることに感銘受けた次第です。留学支援奨学金は計20名に633万円給付、学生課外活動支援金贈呈式においては、文科系23団体、体育会50団体に総額1000万円の支援金を贈呈しました。
    11/1 -11/4のソフィア祭の実行委員会に、60万円の運営支援金を提供しました。
    卒業生への記念品は若手チームで卒業生のニーズを検討して貰い、喜ばれる記念品を準備しました。

  8. 各種イベント開催
    昨年のASFは、5月28日にハイブリッドで開催されました。四谷キャンパスに6,700人、オンラインに3,200人、併せて10,000人近い方に参加頂きました。また、講演会等各種催し物、ステージ、世界のソフィアンをオンラインで結ぶソフィア・アラウンド・ザワールド等を開催しています。さらに、昨年の12月9日には、ASC(オール・ソフィアンズ・クリスマス)を対面で開催、350名と例年の2倍のご参加がありました。例年、金曜の夜に行っていたASCですが、土曜の午後開催に変更しファミリー層の参加を促進したことから、多くのお子さんが参加されています。講演会は、6月21日開催の林春樹氏(1980外国語学部英語学科卒)による「世界は驚きに溢れている!」、7月19日に上智大学と共催した中澤創太氏(2009年外国語学部ドイツ語学科卒)による「ストラディヴァリウスの秘密」、知花くらら氏(2006年文学部教育学科卒)による「世界を旅して見てきたことは」などを開催するとともに、YouTube配信講演としてアガスティン サリ理事長による「For Others, With Othersと社会貢献」、荒木桂子聖母病院副看護部長による「認知症を知る」を公開しました。ソフィアンズ・カップ・ゴルフ大会は狭山ゴルフクラブにて開催、マスコミソフィア会と共催の第32回コムソフィア賞授賞式と受賞者の今野敏氏(1979文学部新聞学科卒・小説家)の記念講演会を開催、第5回ザビエル杯日本語スピーチコンテスト、第8回ソフィアン国家公務員と話そう、キャリアセンター主催でソフィア会後援によるキャリア支援OBOG交流会の4年振り開催等、多種多様なイベントを開催しています。

  9. 各祝祝賀会
    1970年、1971年、1972年の卒業生の金祝式典は、コロナの影響で1~2年遅れで大学により開催済みでしたが、未開催であった祝賀会は金祝実行委員会により昨年10月に実施されました。また、1973年度卒以降の金・ルビー・銀・銅すべて式典と祝賀会は、2月の第4土曜日に開催と決まり、今年の分は本年2月24日に開催されました。

  10. 健全な財務計画達成
    終身会費納入率は98.2%と、前年より1ポイント上昇。学部生では99.5%ととても高い納入率となりました。終身会費未納者には、年度始めに会費納入依頼文書を大学と連名で発信予定です。また、維持会費(運営協力費)は、ソフィア会の運動資金の支援金として、学生のクラブ活動支援、イベント開催、ソフィアンズナウ発行、ソフィアンズクラブ運営、事務局の活動費などに使用しています。尚、本件は571名のソフィアンからご協力頂きましたが、収入目標の450万円を大きく下回る238万円に留まっています。

  11. 期末積立金積み増し
    昨年度はコロナの制限を受けず活動は正常化しました。効率の良い予算運営をして2023年度積立金は期首残高の2億7128万円から2000万円以上積み増して2億9323万円となりました。

2024年度にむけて

  1. 「2020年度から5年間の将来ビジョン具体的施策」推進について
    今年度が5年目となります。すでにほとんどが実行に移されているか、環境が変わり削除や変更されている事項もありますが、今年度の計画も将来ビジョンに沿った形になっています。

  2. 上智学院・大学との協力・連携強化
    今年から金・ルビー・銀・銅祝式典と祝賀会は2月の第4土曜日に決まり開催されました。来年の開催に向けて、学院・大学と一層連携致します。
    上智らしいグローバルなセンスを磨くべく、海外在住または海外経験豊富な卒業生による学生への教育の機会について検討します。
    世界ランキングQS Global Employer Surveyへの取り組みを強化します。
    良好な協力・連携の関係を更に進めて参ります。

  3. 学生へのサポート強化
    これまでも活動の柱の一つとして来たわけですが、積極的に支援を進めます。
    ソフィア会奨学金給付を維持し、生活支援・留学支援を行います。また、「熱い上智」・「強い上智」実現のため、学生の課外活動については総額1000万円の支援金を維持します。OBOGキャリア交流会の年2回開催、ソフィアン国家公務員と話そうの開催を通じて、卒業生とのネットワーク強化を図ります。

  4. 卒業生と現役の学生の接点を増やす活動
    現役学生向けの活動を継続し、多くの学生に参加してもらうよう開催方法や情報伝達方法を工夫します。卒業生とのネットワークを強め新しい仲間を増やします。
    魅力あふれるイベントを開催することにより、ソフィア会の活動に関心を持ちイベントに参加する仲間や、活動を企画し実行する側になってくれる仲間を増やします。
    数年振りの海外イベントとして、海外ソフィア会ハノイ大会を9月14日(土)から17日(火)の日程で、ハノイソフィア会・ホーチミンソフィア会のご協力の下、アジア在住のソフィアンとの絆を深める大会を開催します。
    地域ソフィア会代表者会議開催・地域ソフィア会・各種ソフィア会訪問を継続して実施します。
    卒業5年ソフィアン交流会を企画します。
    社会貢献活動はASFでのテントスペース拡大し、活動を実施したい団体への呼びかけを強化します。
    組織委員会の中の1活動であるサロン・ド・ソフィア活動を通じて、女性会員ネットワークの拡大を図ります。
    学部・学科同窓会活性化推進については各同窓会・体育会OB会・地域ソフィア会と協力し、会員名簿の充実を図ります。
    ソフィアンズクラブ利用者拡大のため、工夫を継続して参ります。
    イベント毎(単発)の情報伝達手段としてオンラインメディアの活用を検討し、定例イベントについても、より工夫して魅力溢れる内容に致します。
    現時点では、次のようなイベントを企画しています。ASF -All Sophians Festival(5/26)、ASC-オールソフィアンズクリスマス(12/14)、各種講演会、ザビエル杯日本語スピーチコンテスト、ソフィアンズ・カップ (9/30)(神奈川県の名門コースである程ヶ谷カントリーで開催の予定)

  5. 健全な財務計画 今期も特別な支出にも対応できるよう積立金を積み増す努力をします。

おわりに

最後になりますが、募金活動への会員の皆様からの日頃のご理解・ご協力にあらためて感謝いたします。なお、現在は主に次の募金対象を掲げております。


  1. ソフィア会奨学基金:3月末の累計が1億3889万円であり、今年度の目標は1億5000万円としています。2029年度の残高目標2億円が最終ゴールです。SOPHIA未来募金への入金については、「ソフィア会奨学基金」と使途指定してお願い致します。

  2. ソフィア会維持費(運営協力費)につきましては、今年度の目標を250万円と設定しましたので、こちらも宜しくお願い致します。

ソフィア会スローガンである、「つなげよう、拡げよう、深めよう、ソフィアンの絆」を胸に、母校に誇りを持つ仲間の輪が力強く広がっていくよう皆さんと一緒に進んで参りますので、どうぞご支援・ご協力を引き続きよろしくお願いいたします。