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「ソフィアン国家公務員と話そう
-日本、世界で活躍する先輩たち-」
開催報告

2022年11月04日

 10月26日、ソフィア会の共催によりシンポジウム「ソフィアン国家公務員と話そう-日本、世界で活躍する先輩たち-」(主催:上智大学国際関係研究所)が開催されました。本企画は、2016年以降毎年、藤崎一郎元駐米大使(元上智大学特別招聘教授・国際戦略顧問)及び本学出身の各省庁幹部職員を招き、外交官・国家総合職等を目指す学生・卒業生を支援してきたのもので、コロナ禍の影響により過去2回はオンライン開催でしたが3年振りの対面開催が実現しました。当日は学生・卒業生・関係者含め約60名が集まりました。
 鳥居正男ソフィア会会長の開会挨拶、安野正士上智大学国際関係研究所所長の主催者挨拶から幕を開け、藤崎元大使の基調講演ではご自身の外交官経験を交え「国家公務員は、社会への貢献(公共)という点で上智大学の教育理念に沿ったものであり、試験に合格すれば出身校に関係なく日本、世界で活躍できる。上智生の能力なら総合職を目指して欲しい。幅広く政策の企画・立案・実施に関与できるし幹部職員や国際機関のトップへとチャンスが広がる。」と語られました。


 シンポジウム前半は、パネリストの油科壮一経済産業省特許庁首席審査長(1990理化、1992院前理応)、今西淳内閣官房新しい資本主義実現本部内閣参事官(1993法法)、北川幸恵経済産業省通商産業局経済連携課課長補佐(2018法国)、池田誠也内閣官房職員(2019法国)、中村美理防衛省大臣官房文書課職員(2021法国)から担当職務に関して実際の政策立案過程や対外交渉の様子等に触れながら説明があり、国家総合職内定者の中島大二郎さん(経済産業省、法国4年)、山田優里さん(厚生労働省、総心4年)からは志望動機、勉強方法、モチベーション維持の仕方等に関して自身の体験が報告されました。特別ゲストの大西生吹外務省大臣官房人事課課長補佐からは、総合職と専門職・一般職との違い、出身大学によるハンディキャップはなく人物本位であること、入省後の在外研修制度(原則2年)等につき分かりやすく説明が行われました。


 後半は、参加者とパネリスト・特別ゲストとの質疑応答に移り、国家公務員としての仕事の醍醐味・面白さ、民間とのやりがいの違い、求められる資質、待遇やワークライフバランス、筆記試験・官庁訪問対策等につき同窓の先輩・後輩間ならではの真剣かつ熱心な質疑応答が行われ参加学生の関心の高さを感じました。パネリストからは、「①志高く、日本が好きで良くしたい人こそチャレンジして欲しい。②求められるのは、広い視野から論理的に考えて課題を解決する力である。例えば、自分が書いた答案を他人(指導教員や勉強会メンバー同士等)に添削してもらうこと、人前で話してまずいところを勉強仲間に指摘してもらうと効果的である。③総合職は、官邸や他府省庁への出向、海外有名大学院への派遣等を通じて幅広い経験とスキルが積める。④語学についてはあまり心配しなくて良い。外務省総合職には在外研修制度がありここで特訓を受ける。大切なのは「志」であり、困難にあっても明るく前向きに進む人間力である。ぜひ多くの上智生が国家総合職を目指して欲しい。」とエールが送られました。
 最後に、鳥居ソフィア会会長から内定者の中島さんと山田さんに記念品が贈呈されました。


 本企画は、「ソフィア会の将来ビジョン」における、「3.母校への貢献・現役学生支援の強化・拡充」-「国際社会で活躍する人材の就活支援」を実施するものです。
 ソフィア会は、藤崎元大使が本学の特別招聘教授だった時に「同じ志の仲間と一緒に切磋琢磨することが重要」と発案され毎年多くの合格者を輩出している「国家総合職関心者勉強会」に参考図書の寄贈を行っています。
 勉強会への参加希望者は、koumuin[at]sophiakai.gr.jp 宛(メールアドレスの[at]は@に置きかえて送信してください)、①氏名、②学年・卒年、③学部・学科、④志望の府省庁名を明記の上、申込みください。


上智大学ソフィア会
学生支援・奨学金委員会
江波戸隆明(1984法法)