【開催報告】鳥飼玖美子ASF2018記念講演会
「異文化コミュニケーションを考える－＜沈黙のことば＞を手がかりに」

2018年06月19日

5月27日(日)、好天に恵まれたオールソフィアンズフェスティバルにおいて、2年目を迎えた本年のASF学術講演会は、NHK「世界へ発信SNS英語術」講師の鳥飼玖美子先生（ソフィア会副会長、立教大学名誉教授）をお迎えし、「異文化コミュニケーション」をテーマにお話いただきました。
講演では、鳥飼先生が上智大学外国語学部イスパニア語学科在学中にロボ先生の授業で学んだという本"The Silent Language"(Edward T.Hall著、邦訳名『沈黙のことば』)を手がかりに、この本によって初めて「異文化コミュニケーション」という用語と概念が日本に紹介されたこと、文化がコミュニケーションに与える影響や言語には社会文化と歴史が埋め込まれていることなど、「異文化能力」と「コミュニケーション能力」の双方の視点も含めた大変興味深い内容のお話を分かりやすく語られました。当日は、卒業生ソフィアンのみならず、現役学生の参加を含む400名を超える来場者で会場の6-307教室は満席となり、講演後も予定時間いっぱい活発な質疑応答が行われました。鳥飼先生のお話しによって、異文化コミュニケーション」に真摯に向き合い考察を深め、さらに「上智の精神と教育理念」を再認識することができたホームカミングデーに相応しい有意義な機会となりました。

上智大学ソフィア会　ASF2018実行委員会　学術講演会担当
江波戸隆明(1984法法) 鈴木久子(1984外露) 高橋喜代子(1985文教)