連続講演会 29 「ソフィア・ミッションとアンコール・ワットの修復協力」
2013年12月18日
ソフィア・ルネッサンス連続講演会第29回
国際社会への提言
叡智が世界をつなぐ
ソフィア・ルネッサンス連続講演会第29回(2013年度第5回)は、本学前学長で、上智大学アジア人材養成研究センター所長として、カンボジアのアンコール遺跡調査・研究・保存修復、人材育成に従事しておられる、石澤良昭教授をお招きし、現地での最新状況について語っていただきます。
本学は2013年に創立100周年を迎え、アジア人材養成研究センターはその100周年記念事業の第1号として2002年10月に認承され、建学の精神をアジアの現場において、特に地元カンボジア人の人材養成と保存修復活動を地域密着型で実践しています。
本学は "Men and Women for Others, with Others" を掲げていますが、髙祖敏明教授が巻頭言(『東京人12月増刊号』)で提唱されていますように、私たちは「他者」であるアジアの「隣人」のところへ出かけて行って、仲間となり一緒に、惜しみなき奉仕活動をカンボジアの現地で推進しています。本センターの大きな使命は、国境や言葉や民族の壁を越えて、地球社会に貢献する責任を共有する「21世紀のアジア市民」を育てることにあります。
本センターの目標は、アジアの文化遺産の保存修復活動を通じて、過去と現在と未来を結んでいるアジア現地の人々の営みを捉え、文化遺産や伝統に塗り込められたメッセージを学ぶことにあります。この講演はその実践報告であります。
講演者 |
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石澤 良昭 氏 |
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演題 |
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ソフィア・ミッションとアンコール・ワット修復協力 |
日時 |
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2014年1月16日(木) |
場所 |
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上智大学四谷キャンパス |
主催 |
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上智大学 |
共催 |
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上智大学ソフィア会 |

講演者 |
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上智大学外国語学部卒業。専門は東南アジア史・文化遺産学研究。2005年から2011年まで第13代上智大学学長。アンコール・ワット時代の碑刻文研究(石に刻まれた文字の解読)を中心として、50年近くにわたりアンコール遺跡調査・研究・保存修復、人材養成に従事。1991年からは「カンボジア人による、カンボジア人のための、カンボジア文化遺産保存・修復」という国際協力の哲学を掲げ、現地にアジア人材養成研究センターを建設し、遺跡を守るカンボジア人を養成。2001年の考古学現場研修中にアンコール・ワット近くで274体の仏像を発掘し、学説を塗り替える世紀の大発見となった。2007年11月に274体の仏像を展示する「シハヌーク・イオン博物館」を岡田卓也氏(イオン環境財団理事長)の援助により現地に建設、同時にアンコール・ワット西参道修復第一工区完成。主な著書に、「アンコール・王たちの物語」(NHK出版)、「東南アジア多文明世界の発見」(講談社)、「新・古代カンボジア史」(風響社)など多数。 |
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聴講者 |
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上智大学 在学生、ソフィア会会員、教職員 |
申込み |
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事前申込み制 |
問合せ |
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ソフィア・ルネッサンス連続講演会事務局 Tel. 03-3238-3523 |