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第2回ザビエル杯日本語スピーチコンテストが
12月5日にオンラインで開催されました

2020年12月25日

 今年のザビエル杯は初めてオンラインで開催され、昨年より参加大学が増えて、6大学(青山学院、上智、東京外国語、獨協、立教、早稲田)の15名が本選に進みました(うち2名は当日欠席)。

スピーチのテーマは ①私の⽇本でのチャレンジ ②私の⽇本での発⾒ ③私の⽇本への提案 のいずれか。外国である日本で独力で生活する留学体験そのものがチャレンジという人も多く、つらい状況をどのように克服したかを話す人や、お料理や買い物など身近な体験から文化交流へと論旨を広げる人、視聴する私たちをドキッとさせる内容など様々でした。どのスピーチからも、留学生たちが、日本での一瞬一瞬を新鮮な目で受け止め、時には悩み、それぞれ真摯に生きていることが伝わってきます。

今回の審査員は次の7名の方々でした。白石和子審査委員長(元リトアニア大使)、鳥居 正男様(上智大学ソフィア会会長)、日比谷 潤子様(上智大学ソフィア会副会長)、久田 満先生(上智大学副学長)さん、マリア ジュラフスカ様(ポーランド広報文化センター所長・一等書記官)、大野均様(元ラグビー日本代表)、チャンダー・メヘラ様(インド料理「タンドゥール」オーナー)
審査もリモートで行われ、スピーチのレベルの高さに審議は難航しましたが、次の3名をはじめ、特別賞や大野賞他の受賞者が決まりました。
 1位 クー シケンさん(シンガポール、上智大)
 2位 フ ブンカさん(中国、早稲田大)
 3位 デン シランさん(中国、東京外国語大)
クー シケンさんのスピーチは「日本では一年365日に何らかの記念日が設定され、きょう(12月5日)は国際ボランティアデーでもあります」。そして松尾芭蕉にちなんだ旅の記念日から自分の旅行体験にまで言及する内容でした。

審査委員長の白石和子さんは次のように述べました。
「非常にレベルが高く、採点が難しかったです! みなさんの『チャレンジ』は日本に留学しようとしたところから始まっています。自分の弱さを変えようとして、きょうまで過ごしてきた姿に感銘を受けました。そして1位のクーさんほかの『発見』、日本の私たちも知らないことを教えていただきました。昨年も言いましたように、みなさん、日本を選んでくれてありがとう。来年はぜひ四谷でお会いしましょう!」。

初のオンラインのコンテストでは、視聴の際の印象を公平にするため、参加者は同一の背景を使用することとしました。それぞれのスピーチには、画面越しの豊かな表情やアイコンタクト、手の使い方といった、オンラインならではのアピールの工夫も見られました。

留学生のうち1名は、一時帰国中の中国からスピーチを行いました。参加者の家族は母国から画面で見守り、昨年の出場者が母国からメッセージを寄せるなど、オンラインならではの広がりとつながりも確認することができました。

昨年の入賞者(オム・ユンベさん)のメッセージに、「現在、就職活動中ですが、昨年のザビエル杯に参加し、日本語で数十名の前でスピーチしたことは自信になり、今も思い出すと自分の原動力になっています」とありました。

様々な国から日本に学びに来てくれた留学生の皆さんにとって、このザビエル杯スピーチコンテストへの参加もチャレンジだったことでしょう。今後の人生に向けて、豊かな経験のひとつになることを願っています。

第2回ザビエル杯日本語スピーチコンテストの模様は、YouTubeでご覧いただけます。
https://www.youtube.com/watch?v=7GjGaUnQo6M

Facebook
https://www.facebook.com/SUAA.XavierCup/

国際委員会
田隅 佐代子(1991文英)


参加者、審査員、司会、スタッフ

1位のクー シケンさん

白石和子審査委員長

昨年の参加者に司会者から質問

舞台裏(司会者もソーシャルディスタンスを保って)