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菅原裕二神父講演会「ピタウ先生の理念と上智大学、そしてバチカン」レポート 
「知的な、統治力に優れた、精神世界の巨人」

2016年09月07日

私たちの心の師、ピタウ先生が亡くなられてもうすぐ2年が経とうとしています。また、世界中を驚きと歓呼の熱狂に巻き込んだ教皇フランシスコの誕生から3年半。このお二方に一番近い存在である菅原裕二神父による「ピタウ先生の理念と上智大学、そしてバチカン」というテーマでの講演会が、8月30日に開催されました。
菅原神父は1980年上智大学法学部卒。大学卒業と同時にイエズス会に入会し、現在は教皇庁立グレゴリアン大学教会法学部長としてバチカンにおられます。2年前の講演会に続き、今回は豊富な映像資料を交え「ピタウ先生を語る会」「上智新聞インテル会」共催、上智大学と上智大学ソフィア会後援による講演会は、2号館17階国際会議場が満席となりました。

初のイエズス会士として、南米出身の教皇フランシスコの誕生は異色づくめだったにもかかわらず、サンピエトロ広場に集まる人々の熱狂は今なお凄いものがあるそうです。カトリックの改革を大胆に唱い、新しい時代のリーダーとして、また多様な国際性を求める機運が人々を熱くさせているのでしょう。そして、この柔軟性にとんだ改革者の姿は、ピタウ先生そのものだと菅原神父はいいます。

ピタウ先生はイタリアのサルデーニャ島のご出身。本名はジュゼッペ。ご本人には確認できなかったそうですが、日本人にわかりやすいように、日本ではヨゼフ・ピタウと名乗られたのでは。このように、先生ほど相手のことを思いやる方はいませんでした。また言語の才能に溢れ、驚くほどきれいな日本語を使っていました。この原則に基づく柔軟性と対話を重んじるコミュニケーション能力こそが、ピタウ先生の最大の魅力でした。学長として大学紛争に対応し解決に導かれたのも、先生ならではのことです。
先生は1981年、バチカンのNo.2という役職に就かれてから長い間イタリアで過ごされますが、それよりも日本での、上智大学での活動が賞賛されています。まさに「日本への使徒」でした。また、大司教という何万人に一人という高貴な位階で呼ばれるよりも、"パードレ・ピタウ"(ピタウ神父様)として親しまれ、私たちに気さくに接してこられました。

いま、世界は大きく変化しています。上智大学の祖イグナチオ・ロヨラが創設し、菅原神父が教鞭をとられるグレゴリアン大学でも45%が南米からの学生だそうです。リーダー待望論が言われる中、司祭として教育者としてのピタウ先生は、まさにそのモデルでした。語学力に裏打ちされた何かを伝える能力、祈りと霊性に基づいた原則を貫く姿勢、そしてこれを伝えたいと思う強い思い。この3つの能力をフルに活用されていたというのが、私設秘書として長くピタウ先生のお側にいた菅原神父の感想でした。

最後に菅原神父は、2014年のご葬儀の際バチカン放送の追悼の言葉を紹介されました。「知的な、統治力に優れた、精神世界の巨人」。
ピタウ先生の理念とバチカンの情勢を学んだ有意義なひとときの後、また来年のご講演を約束されての閉会となりました。

ソフィア会広報委員 平野由紀子(1982文英)

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