究極のロマンチスト三島由紀夫文学における描写の構造
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著者:野口津義夫(1975文哲)
出版社:デザインエッグ株式会社
出版年:2015.5.1
頁数:218
価格:2200+税
ISBN:978-4-86543-278-7
三島由紀夫は長く難解な文を書く作家だが、では彼が徹頭徹尾哲学的で散文的で科学的なのかというと、不可解な壁にぶち当たってしまう。彼の描写の外見とは裏腹に、その奥底には美的で韻文的で神秘的な側面が見られるのである。本論文では、背理のグラデーション化、異なる世界の同一平面化、美のレイヤー構造、名場面におけるスローモーション化と視覚的な広角シーンの導入、均一化された同質の異なる様相、外の世界からの俯瞰図、対立概念の解消と内的均衡、色彩と空間への共感覚的置換など、謎の多い描写の背後にある恐るべき手法と秘密を探る。これまでとは違った視野から見た画期的な研究論文。 (Amazonサイトより)


