夫婦別姓―家族と多様性の各国事情

著者:栗田路子(1982文心)他6名
出版社:筑摩書房、ちくま新書
出版年:2021年11月
頁数:304
価格:920円+税
ISBN:978-4480074409
夫婦同姓が法律で強制されているのは今や日本のみ。本書では、夫婦別姓も可能な英国・米国・ドイツ、正式なのは出生時の姓名でも「通称使用」も合法化しているフランス、別姓が原則の中国・韓国・ベルギーという7カ国で、それぞれ実体験を持つ筆者達が各国の歴史や法律から姓と婚姻、家族の実情を考察し、「選べる」社会のヒントを探る。そして、一向に法案審議を進めない国会、合憲判断を繰り返す司法、世界を舞台とする経済界の視点も交えて、具体的な実現のために何が必要なのかを率直に議論する。夫婦同姓は、日本固有の伝統などではない… 夫婦同姓でなければ家族の絆が壊れる… 不毛な議論に答えを与え、多様性を認める社会の第一歩として、より良き選択的夫婦別姓制度を設計するためにぜひ多くの方に読んでいただきたい。(著者コメントより)


