湘南ソフィアンズの会第3回講演会開催報告
2017年12月13日
去る11月25日に湘南ソフィアンズの会第3回講演会『ソフィアンズによる東京オリンピックに向けた取り組みとパラスポーツの推進』が無事開催されましたのでご報告申し上げます。 日本パラスポーツ推進機構代表理事の砂野吉貞さん(1981年法律学科卒)の講演では「障害者の問題は他人ごとではない」「健常者はスポーツをしてもよい。障害者はスポーツをしなくてはならない」という言葉が印象に残りました。 パラリンピックは身体・知的障害者スポーツの頂点に立つ人々を応援するものですが、パラスポーツ全般はオリンピック種目になっていないスポーツや知的障害者のみのスペシャルオリンピック、聴覚障害者のデフリンピックなどを含み裾野が広い割には認知度が低いことが指摘されました。 全国の障害者は790万人、その家族は2500万人いる、ということです。パラスポーツの観戦、指導員のボランティア、障害者が生産する農産品の購入など様々な形で支えることが出来ますので何か一つでも具体的に取り組みたいと思いました。 東京駅丸の内側Kitteビルの地下広場では毎週水曜日に障害者生産する農産品の販売が行われるマルシェが開催されていますのでどうぞご用のついでにお立ち寄り下さい。
学生時代にヨット部でインカレのレースで上位入賞し卒業後も国際レースで銀メダルを取るなど活躍された田中俊生さん(1980年電気電子学科卒)は毎週江の島の海へ出てオリンピックを想定した国際レースの運営に直接携わっています。 湘南の青い海と空がすがすがしい写真をふんだんに取り入れたプレゼンは、私たちに海に出たような気分にさせて下さいました。江の島の海を知り尽くしている田中さんにはオリンピック実施の課題が見えていらっしゃいます。 来年9月には世界選手権があるが600艇を超えるレース艇、運営・コーチボートの置き場所が足りない、定置網漁業者の移動にかかる莫大な費用(一網3億円!)、まだ地元関係者とJOCとの連携がない、専門知識を持ったセーリング競技運営ボランティアが足りなく高齢化している、等々。
当日は鎌倉、藤沢、逗子、茅ケ崎、平塚、横須賀、三浦、横浜市等の地元ソフィアンズの他、東京、そして岩手県陸前高田市(!)から駆け付けて来て下さったソフィアン、ソフィア会オリパラ特別委員会副委員長と横須賀ソフィア会会長をお迎えしました。 懇親会は中華料理のフルコースとビールやワインを頂きながら歓談しあっという間に2時間半が過ぎて行きました。 湘南ソフィアンズの会は様々なソフィア会がクロスオーバーするところでもあります。社会で活躍するソフィアンズを応援したり、彼らが社会へ発信するプラットフォームを提供したりすることを目指しています。 会合では江の島オリンピックベニューツアーやボランティア準備ワークショップ開催など色々と企画のアイディアが飛び交いました。 主催者として、肝心な時に肝心な人々をつなぐ、そういった役割を果たせたことを嬉しく思います。当会にご興味のある方はご連絡下さい。




湘南ソフィアンズの会代表
猿渡洋子(1981外英)


