吉澤委員長謝辞

  皆様本日は卒業25周年、まことにおめでとう御座います。
まずこの式典の開催を可能にしてくださった上智大学に対し、深く感謝させて頂きたいと思います。

  卒業から25年、大学に戻ってきて、何か長旅から家に帰った時のようなホットする思いです。
この25年間を振り返ってみますと、一人一人の人生の中に色々なことがあったのではないでしょうか? そんな想いをめぐらせながら、25年前には無かったインターネットを検索をしておりましたら、私達ソフィアンズに対して1981年、上智大学をこよなく愛された高貴な方がメッセージを残されておりました。

今日はこのメッセージを皆様と共に分かち合いたいと思います。
そのメッセージとは。。。

今年4月2日にご逝去された、教皇ヨハネパウロ2世からの私達ソフィアンズに向けて残されたお言葉です。

  「私は上智大学を訪問して「ソフィア」という言葉の意味をより深く理解することができました。ご存知のとうりソフィアとはギリシャの言葉であり、人間の伝統において、又、神の御啓示においても、重大な意味をもっております。
旧約聖書の中には、「ソフィア」という言葉を何回と無く目にいたします。私の考えを申しますと、この「ソフィア」いわゆる叡智は、伝統の中、つまりアジア文化の生活の中、アジアの宗教の中に、ありありと存在していると思われます。何らかの形で生き生きと存在しているのです。

  又旧約聖書の中のソフィアは「期待」という意味も示しています。その期待といいますのは、神の生きているお言葉を待望する態度です。ですから私はこの期待に直結して皆様の大学は、広くアジアの中の東京の大学として機能していると考えております。
そして私が皆さま方に望むことは、教会に対して、教会のための、又神のお言葉を期待しているアジアの国民のために、立派で効果的な奉仕をして下さることであります。」


  いかがでしょうか? 今振り返って見て。。。
皆様どうぞこのメッセージをもう一度胸にかみしめて、今日の日を金祝に向けての卒業式と受け止め、ソフィアの意に沿うようこれからの人生、人格を創り上げていきたいと思います。

2005年5月29日

銀祝実行委員長
吉澤清彦

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