ソフィア会会長新年メッセージ
母校の更なる飛躍を願って
2026年01月01日
上智大学ソフィア会会長
鳥居正男
皆様、新年あけましておめでとうございます。健やかに新年をお迎えのことと思います。昨年はソフィア会の活動に格別のご支援とご協力を賜り、誠にありがとうございました。
ソフィア会会長を2期務めて参りましたが、今年の春季代議員会をもって任期満了で退任いたします。ほぼ6年間にわたり皆さまの温かいお力添えにより、同窓生としての繋がりを育むことができましたこと、あらためて深く感謝申し上げます。
2020年秋季代議員会での就任はコロナ禍での船出となり、大学の授業もソフィア会活動もマスク着用のオンラインで行われました。始めは対面の代わりとしてのオンラインでしたが、徐々に新たなコミュニケーションのツールとして定着し、ソフィア会の会議やイベントは現在も対面とオンラインを併用したハイブリッドを有効に活用しています。多くの学生がコロナによるキャンパス閉鎖の影響を受けましたが、苦難を乗り越えて卒業し社会に飛び出してくれています。これからの長い人生で、このユニークな経験が生きることは間違いないと思います。
コロナ禍で困窮した学生への支援には、多くの卒業生から寄付が寄せられました。ソフィア会からも大学の厳しい財政状況を支援するため、コロナ特別支援金として2021年には前年の6000万円に続き3000万円の寄付をさせていただきました。大変な時期にソフィア会として大学を支援出来たことを嬉しく思います。
また、2022年からウクライナでは悲惨な状況が続き、上智大学は10名のウクライナ学生の受け入れを決定しました。ソフィア会としてもサポートをしたいとの思いで彼らへの支援として2000万円の寄付をさせていただきました。
我が家はソフィアンファミリーです。妻、長男夫婦、長女も上智で学ばせていただき、3組順番にクルトゥルハイムで結婚式を挙げさせていただきました。恩師のフォーブス神父様が「For others, With others」のスピリットを毎日実践されているお姿を身近で感じることが出来たことが卒業後50年間の私の社会人生活を支えてくれました。昨年は大好きな母校上智大学の実力が認められていることを裏付けるいいニュースが続きました。まず、3月末に公表された文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援事業」の最終評価で、上智大学は最高評価の「S」評価を獲得し、2回続いた中間評価での「S」評価を含めた3回すべてで「S」評価を達成しました。この達成は採択大学全37大学のうち上智だけという快挙です。グローバルブランドの上智の地位は揺らぐものではありません。
6月11日の日本経済新聞に、企業人事担当者による「卒業生が活躍している大学」調査で上智大学は堂々2位に選ばれたとの記事が掲載されました。調査サンプルに外資系企業が多く含まれれば1位になったのではないかと思っています。多様な価値観を育む教育に定評があるとのコメントが添えられていました。
11月には杉村美紀新学長のインタビュー記事が日経新聞の「私のリーダー論」に2回に分けて掲載されました。そこには「協力や協働は大学の特徴でもあります。上智には学生も卒業生も、表面やトップに躍り出て『私がやっています』とアピールするより、目立たないことをきちんと行う人々が多いように思います。皆が支え合っているコミュニティーであり、スタンドプレーは似合いません」と、学長の言葉が引用されていました。ソフィアンは、おくゆかしく他者思いなのです。
秋の学位授与式が9月19日におごそかに執り行われ、ソフィア会を代表して参列させていただきました。私は祝辞で、世界で分断と混迷が深まり自分や自国の利益だけを追求する風潮が強まっていることの懸念をお話ししました。世界に秩序を取り戻すには、他者を思いやるという人間の根源の精神に立ち戻ることの重要性をお伝えし、卒業生の皆さんに、上智で学んだ「For others, With others」の教育精神を社会で是非実践して欲しいとお願いいたしました。
世界が混沌としている状況で、上智大学の学生が卒業後に果たせる役割は大きいと思います。グローバルな土俵で活躍し、インパクトを与える存在になって欲しいと願っています。そのためには意欲のある学生に上智に来てもらう必要があります。上智大学が提供している素晴らしい教育と教育環境がもっと社会に知られて正しく評価され、大学の知名度が高まることが重要です。
ソフィア会の活動が上智大学の知名度向上に貢献し、ソフィアが素晴らしい大学だと広く認知されることを切に願っています。
