SOPHIANS NOW No.174 Autumn 2013
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Sophians Now2 4月23日(火)、上智大学創立100周年を記念したスポーツ講演会が、上智大学とソフィア会の共催で、ロサンゼルス五輪柔道無差別級金メダリストで国民栄誉賞を受賞した山下泰裕氏(東海大学理事・副学長・講道館柔道8段)をお招きして開催されました。会場の10号館講堂は、教職員・ご父母・卒業生・在校生670名の聴講者でほぼ埋まり大変盛況でした。 講演で山下氏は、柔道家としての経験から「子供たちが自らの夢の実現のため一歩ずつ前進するよう、大人も自らの生き方を行動で示すことが大事である」と説かれました。 最後に、プーチンロシア大統領との柔道を通した親交について数々の逸話を披露され、学生の質問に丁寧に答えられて2時間近い講演を締めくくられました。 創立100周年記念事業の一環として企画されたアンコール遺跡とミャンマーの旅が8月6日から8日間行われ、総勢40人が参加しました。石澤良昭先生のサービス精神あふれる解説つきでアンコール遺跡をめぐり、「シアヌーク・イオン博物館」の見学と「上智大学アジア人材養成研究センター」での講演、カンボジア・ソフィア会設立総会に参加し、パンテアイ・クディでは発掘も体験しました。最後はミャンマーで雄大な自然の中に点在する遺跡めぐりをしてまさに上智の建学の精神を学ぶ旅になりました。創立100周年記念スポーツイベント 秋晴れに恵まれた11月1日(金)、上智大学の創立100周年と上智短期大学部創立40周年および上智社会福祉専門学校創立50周年を記念する祝賀行事が東京で厳かに執り行われました。 祝賀行事は、聖イグナチオ教会で午前10時にローマ教皇特使ラファエレ・ファリーナ枢機卿の主司式による記念ミサで始まり、主の恵みに感謝し更なる加護の祈りが捧げられました。 1549年長い航海の後日本に来着したフランシスコ・ザビエルは、当時の日本人の資質を高く評価し、また京都周辺の大学や足利学校を見聞して日本のミヤコに大学を創ることを構想し、364年後の1913年(大正2年)に上智大学が創立されました。記念ミサではその間のイエズス会会士の方々の献身的な努力とその後今日に至るまでの100年間に上智大学の発展に尽力された教職員、卒業生の皆さまへ感謝が捧げられました。 記念式典は舞台を東京国際フォーラムに移して、約4,200名の来賓・招待者、教職員、卒業生、在校生、後援会会員等が一堂に集い、ともに創立100周年を祝いました。 第一部は天皇皇后両陛下御臨席のもと、ルクセンブルク大公国のフェリックス王子殿下とクレア妃殿下はじめ、国内外から11名の御来賓のご出席を賜り、大学を代表する髙祖理事長の挨拶に続いてローマ教皇フランシスコの特使、ラファエレ・ファリーナ枢機卿と日本私立大学団体連合会・清家篤会長(慶応義塾塾長)からご祝辞をいただきました。祝辞ののち本学のミッションや100年の想いを映像にまとめた創立100周年記念映像「叡智が世界をつなぐ」を、演奏と合唱に乗せて上映しました。 第二部では、感謝状の贈呈に続きイエズス会東アジア・太平洋協議会議長のマーク・レイパー神父と大学院地球環境学研究科のあん・まくどなるど教授による講演および学生からの提言が披露されました。そしてフィナーレに新井満氏(70法法)がこの日のために作詞作曲した「神様のシンフォニー」が演奏されました。この作品は「アッシジの聖フランシスコの平和の祈り」として広く知られている祈りを新たに自由訳・作曲したもので、本式典で初披露となりました。 午後6時半からはホテルニューオータニで学院主催の記念祝賀会が行われ、政府、教会、在日公館、国内外の大学関係のご招待客が和やかなひと時を過ごされました。 9月25日、バチカンで髙祖理事長、滝澤学長ら上智大学一行は教皇フランシスコに謁見しました。 教皇は上智大学の母体イエズス会の出身で「上智大学が日本の若者のためにはたしてきた文化的貢献に感謝している」と述べられました。ホアン・アイダル神父(准教授)は教皇のブエノスアイレスの修道院での教え子で、この日の朝食を共にし旧交を温めたそうです。教皇は、11月1日の創立記念式典への特使としてバチカン図書館・文書館名誉管理責任者のラファエレ・ファリーナ枢機卿の派遣を約束しました。母校創立100周年を祝し感謝のミサと記念式典が催される母校創立100周年を祝し感謝のミサと記念式典が催される柔道家・山下泰裕氏 スポーツ講演会が開催される!上智大学建学の精神を学ぶ  アンコール遺跡とミャンマーの旅髙祖理事長、滝澤学長一行がバチカンで教皇に謁見記念誌「上智の100年」と記念映像Video

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