SOPHIANS NOW No.173 Spring 2013
9/16

No.173/Spring /20139●築こう“みどりの森の防潮堤”卒業生有志による上智大学「ソフィアの森のプロジェクト」支援委員会設立 東日本大震災による膨大なガレキをどうするかは、大問題です。細川護煕氏(63法法/元首相)が理事長を務める(財)「ガレキを活かす森の長城プロジェクト」は、昨年11月仙台市内の寺社境内でドングリひろいを行いましたが、細川氏と同期の仲間も参加。集めたドングリは被災した青森から福島までの海岸線300キロに植林して防潮堤を造成する壮大な復興計画です。今年になり、金祝を迎える63年卒業生を中心にさる2月15日学内で、この活動を支える上智大学「ソフィアの森のプロジェクト」支援委員会(名誉顧問:ウィリアム・カリー元学長/委員長:堀信行(63経経))が設立されました。支援委員会では、財団と協力し5月2日に仙台荒浜で植樹予定、その後も6月9日に岩沼市で植樹を計画しています。●「まけないぞう」で被災者支援するソフィアンの仲間たち 「まけないぞう」(400円)は,阪神淡路大震災の後神戸の仮設住宅で生まれた象の形のお手拭タオルで、売上から100円が作り手さんである被災者の方々の収入となります。この活動は、また巡回して話をしたり作り手さんのあいだに交流の機会をつくりだしたりすることで、深い孤独にむしばまれ、病気や不安におののく方々の心を少しでも癒すことを目指しています。 我謝京子さん(87外西)の映画「3.11In the Momentここに生きる」には「まけないぞう」を作っている人たちの姿が出ていますが、5月4日(土)の「ピタウ先生が語る会」でも我謝さん出席のもと上映予定です。 昨年の「オールソフィアンのクリスマス」では猿渡洋子さん(82外英)たちのグループが「まけないぞう」を販売、ASFでも販売します。田中幸子さん(82外仏)はmakenaizoneという応援団を作って全国、世界各地からの応援メッセージを継続して伝えています。(http://www.makenaizone.jp/)「まけないぞう」はお手拭タオルです。在庫も多数あります。皆さまのご賛同をお願いします。東日本大震災被災者へのソフィアンの支援活動は続いています大震災の犠牲者を偲び、被災地の復興を願って祈りを捧げる追悼の集いは、大学の主催により昨年の玄侑宗久氏の講演に続いて、今年は3月21日に京都、清水寺の森 清範貫主をお招きして「祈り」をテーマに講演いただきましたが、ソフィアンの被災者への支援活動も各地で、いろいろな形で続いています。以下は、編集部に届いたいくつかの支援活動の事例です。 3.11の大震災から早くも2年が過ぎました。ソフィア会は被災学生の就学支援のため、大学と連携して「東日本大震災による被災学生就学継続支援募金」に取り組み、昨年は280万円の追加支援を行いました。卒業生をはじめ学生ご父母、教職員、企業、篤志家、海外イエズス会系大学の学生・教職員、海外イエズス会修道院等からこれまでに寄せられたご寄付は合計1億3,000万円余((内卒業生の寄付額は5,300万円)に上ります。 これら多くの人々の善意に支えられて大学は、2011年度に93人の被災学生に7,700万円の一時見舞金、授業料等の減免と生活支援金の給付等を行い、2012年度は、被災地からの入学志願者456人に入学検定料免除を、新入生57人と在学生34人に入学金免除・授業料減免・同窓会積立金免除、更に生活支援金の支給など総額9,000万円の特別措置を行い、学生のご父母の方々から多くの感謝のお手紙をいただいています。 2013年度に同様の特別措置を行うためには約7,000万円が必要と見込まれます。ソフィア会は、今後も継続しご協力を呼び掛けて参ります。これまでの皆さまの温かいご支援に感謝申し上げますと共に、引き続きご理解とご支援をお願いいたします。■ご送金方法・100周年記念事業募金用の振込用紙を使ってご送金下さい。 指定銀行および郵便局経由からは手数料無料です。・寄付申込書備考欄に「被災学生支援のため」とご記入下さい。・振込用紙をお持ちでない方は、お手数ですがソフィア会事務局または 上智大学募金室までお問い合わせ下さい。■詳細は、上智大学HPをご覧下さい。 http://sophia100.jp/15_news/index.html#11031601東日本大震災被災学生への就学継続支援募金3年目のお願い3.11を忘れない! ガレキを活かす森の長城プロジェクトシンボルマーク●高知ソフィア会 高知ソフィア会(岡内紀子会長/76経営)では、東日本大震災による原発事故後の福島の実態をソフィアンや地元の人々に知ってもらおうと、さる3月9日(土)高新文化ホール(高知市)で作家・作曲家たくきよしみつ氏(78外英)をお招きして「裸のフクシマ―原発30km圏内で暮らしていた著者が真実を語る」の講演会を開催しました。講演は、「あの原発事故は偶然が重なりあって、奇跡的にあの程度の被害で済んだことを認識してほしい」というショッキングな話で始まり、放射能飛散の複雑さや福島第一原発で実際に起こっていたことなどが報告されました。●今年も「カンヌ日仏協会」が「東日本大震災被災者支援の  チャリティーコンサート」を開催 南仏のカンヌでは、今年も3月10日(日)「東日本大震災被災者支援のチャリティーコンサート」が開催されました。主催者は、「カンヌ日仏協会」。フランス全体で150以上あると言われる日仏協会の中でももっとも活動的なグループの一つで、この協会のナンバー2はソフィアンの高洲若久氏(63外仏)。大震災以来毎年開催されているイベントですが、今年は地元で活躍する3人の日本人女性音楽家のほか、日本から2人の女性音楽家がボランティアで駆つけ、出演者は全員日本人女性でした。「東日本大震災追悼の集い~被災地に届け私たちの思い」開催  上智大学グリーフケア研究所(高木慶子所長)は、さる3月21日(木)昨年に続き「東日本大震災追悼の集い~被災地に届け私たちの思い」を四谷キャンパス10号館講堂で開催しました。京都清水寺貫主の森清範氏が「祈り」をテーマに講演。会場には約200人が参加して宗教の枠を超え、心を一つにして追悼と再生を祈りました。

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です