ソフィア会ハンドブック 2015-2016
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9上智大学の精神をソフィア会も受け継いでいます叡知(ソフィア)が世界をつなぐ1914年(大正3年)秋に竣工した校舎ヨゼフ・ダールマン師(1861〜1930)ジェームス・ロックリフ師(1852〜1926)アンリ・ブシェー師(1857〜1926) 上智大学を特徴づけるキーワードに「カトリシズムと国際性」があります。 上智大学はその教育理念として、最初に「キリスト教精神を基底とし、真実と価値を求めて、人間形成につとめるものの共同社会である」と謳っています。その言葉の裏にあるのは、上智大学の設立母体がローマ・カトリック教会に所属する男子修道会の一つ、イエズス会であるという事実。上智大学はイエズス会(Societas Jesu = S.J.)が「日本のみやこに大学を」との目的で設立した大学であり、生まれながらにして国際性を身につけているのです。 設立に寄与したのはヨゼフ・ダールマン師(ドイツ人)、アンリ・ブシェー師(フランス人)、ジェームズ・ロックリフ師(イギリス人)の3人の神父。その輪に、後に初代学長に就任したドイツ人の哲学者ヘルマン・ホフマン師、パリのソルボンヌ大学を卒業後、天文学、数学、漢文学に精通した土橋八千太師(第3代学長)も参加しました。 この基本理念のもとで、現在の上智大学がもっとも力を入れているのが「スーパーグローバル大学構想」です。 「叡知(ソフィア)が世界をつなぐ」という精神のもと、このような建学の理念と教育的伝統を貫き、教育・研究および社会貢献において卓越した教育機関であり続け、「世界に並び立つ大学」を実現するというものです。 言葉の違いを超え、民族の違いを超え、主義信条の違いを超えてお互いがつながり、支えあうという真のグローバリズムを上智大学は目指しています。その精神は、“Men and Woman for Others、with Others”という教育精神に現れています。 私たち上智大学ソフィア会は、会則第2章で「本会は、会員相互の親睦を深めることおよび上智大学の使命達成と発展に貢献することを目的とする」と明記しています。上智大学創立100周年を超え、上智大学の建学の精神はソフィア会の中にも脈々と受け継がれています。
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