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宮本久雄ゼミOB・OG会:恩師・宮本久雄先生が日本人初のSTM称号授与

2016年02月19日

神学哲学の分野において、卓越した業績を挙げた者にしか与えられない世界的な名誉称号 Sacrae Theologiae Magister (STM) が、このほど聖ドミニコ会本部より恩師・宮本久雄先生(東京大学名誉教授・元上智大学教授)に贈られました。

この称号は歴史的にも深く、1303 年に教皇ベネディクト11 世によって創設され、これまでにアルベルトゥス・マグヌス、トマス・アクィナス、マイスター・エックハルト、フランシスコ・デ・ヴィトリア、イヴ・コンガール、ドミニク・シュヌー、アルバート・ノーランなど数々の歴史的偉人が授与。で、今回日本人では宮本先生が初の快挙となるのです。

授与式当日は、事前に先生から受賞記念講演会とレセプションパーティへの宮本ゼミのソフィアンもご招待を受けていたので、昨年11 月23 日、カトリック渋谷教会聖ドミニコ会修道院の方に伺いました。式典には聖ドミニコ会カナダ管区長や日本管区の司祭やシスターの他、先生の人柄を反映して長年に渡る研究やそれに携わって来た様々な学会及び研究者の方々、東京大学、上智大学での教え子たちなど約100 人を超える関係者で会場も満杯。

記念講演の題目は『J・バニエとラルシュ』というもので「近現代に潜む権力欲を中心として動く社会では、死は敗北であり、死を隠し、直面すらしない。顧みない」「Understand とは、強い立場にある人ほど低いところの声に耳を傾けねばならない」と障害者や弱きものに寄り添うことの大切さを切々と訴えられ、最後に「トマスの言うところの我々が神の恩寵を受けるときというのは、(死する身体の滅びの途で)魂の本質にそれが沁み渡っていくときにこそ感じるものではないか」と結ばれました。宮本先生のある種の気負いのない覚悟が感じ取れ只々感銘するばかりでした。

その後のレセプションパーティは、同教会内の修道院大広間の方に移り、さすが代官山という立地条件もあってか、ポール・ボキューズで有名なシェ・平松グループの超高級仏蘭西料理の逸品がズラリ。上質なシャンパンとワインを手に久々に先生やソフィアンの面々と談笑のひとときを堪能。

そして宴の途中での来賓の挨拶の最後に、教会の原田雅樹神父様(清泉女子大学准教授)のお計らいもあって「ソフィア会宮本久雄ゼミOBOG 会」創設記念目録の贈呈式の時間もいただき同期メンバーと共に大感激。

お開き後は、普段入れない修道院の食堂で、先生と東大&上智大の教え子の面々でお決まりの宮本ゼミ恒例二次会&打ち上げ。ここで先生が特別にアカペラで賛美歌をご披露。しかもフランス語で。歌は苦手なんでって照れておられたけど全然そんなことはなくとってもお上手お見事。次回のOBOG 会でもリクエストしようかなっ。

宮本先生とソフィアンの皆様へ。Peace Be With You & God Bless You...☆

文/写真 『宮本久雄ゼミOBOG 会』代表・塚本樹果 (2015 院前神)

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