『オールソフィアンのクリスマス2009 』リポート

2010年1月26日

今回で2回目となるオールソフィアンのクリスマス(All Sophians' Christmas = ASC) が2009年12月8日(火)の夕刻、上智大学四谷キャンパスで開催され、教職員、卒業生、現役学生そして近隣の方々など250名近い参加者が、年末の一夜をともに楽しみました。
今回はテーマに、『Lux Veritatis - for Others, with Others』を掲げ、「他者のために、他者とともに、クリスマスの喜びを分かち合おう」との趣旨で、チャリティへの参加を呼びかけました。

記念ミサ

12月8日(火)午後5時30分から、聖イグナチオ教会ザビエル聖堂で記念ミサが捧げられました。当日は無原罪の聖マリアの祝日にあたり、上智学院カトリック指導担当理事のジャン・クロード・オロリッシュ神父様主司式のミサは、100人近くの参加者で聖堂が埋め尽くされました。
上智学院理事長髙祖敏明神父様、ソフィア会副会長のドナル・ドイル神父様など多くのSJも共同司式に加わられました。上智大学グリークラブの先導で歌われた聖歌が参加者の心に染み渡り、厳かな中に上智らしい温かな雰囲気で典礼が進んでいきました。

キャンドルサービス ~ イルミネーション点灯式

ミサのあと、大学北門からキャンドルサービスがスタート。手に手にキャンドルをかざした人々が、イルミネーション点灯式が行われるメインストリート中央へと行列していきました。
午後6時30分、ミサの参加者に加えてここから参加した卒業生や授業の合間の学生など多数が見守る中、カトリック学生の会顧問の具正謨神父様の祈りのあと、カト学の学生のカウントダウンに合わせてイルミネーションが点灯し、大きな歓声が沸き起こりました。
ASCの開催直前に上智新聞の記者が朝日新聞に投稿した、イルミネーションを始めた一人の学生にまつわる記事が反響を呼び、紀尾井町町会など近隣の方々も参加してくださり、昨年にもまして意義深い点灯式となりました。(イルミネーションにまつわる話は、第1回ASCの報告に詳しく掲載されています。)
参加者は、点灯されたイルミネーションの美しい光を見上げながら、キャンドルを手にパーティ会場となる9号館へと歩を進めました。地下カフェテリアへと続く9号館ピロティにはクリスマスツリーと馬小屋が飾られ、その前に北門から運ばれてきたたくさんのキャンドルが捧げられました。

教職員、卒業生、学生が一体となったパーティ

午後7時から9号館地下カフェテリアでパーティが始まりました。ソフィア会の和泉法夫会長の開会の辞のあと、上智学院の髙祖理事長は挨拶の中で、「上智大学の創立時、この日、無原罪の聖マリアの祝日を創立記念日にしようという案があった」との話を披露してくださいました。
今回のASCでは、2009年9月の台風で大きな被害を受けたフィリピンの復興のためのチャリティが計画され、その募金のためにパーティ会場の入り口ではチャリティ・ポストカードとキャンドルが販売されていました。
現地にあるアテネオ・デ・マニラ大学におられる上智大学前学長のウィリアム・カリー神父様から支援要請のメッセージが寄せられ、留学生との交流を促す学生団体GL-Net(グローバル・ネットワーク)のメンバーで、ASC実行委員である学生によって代読されました。

ウィリアム・カリー神父様からのメッセージ

ソフィアンの皆さん
マニラからお便りします。
今年の9月と10月に襲いかかった2つの台風で被ったフィリピンの状況をお伝えする機会をいただき、感謝します。
2009年はフィリピンの人々にとって過酷な年となりました。人間の強欲さや暴力による悲惨なできごとにもまして、2つの台風による洪水や地滑りによって、956人の方が亡くなり、44億ドルにものぼる経済的損失を被りました。
アテネオ大学は高台にあったので被害は免れましたが、一番の被害を被った地域はキャンパスのすぐ下の地域で、76人が亡くなり、多くの人が家や財産を失いました。授業は1週間にわたって休校となり、私のいるイエズス会修道院の神学生たちは泥やがれきを片付けたり、人々に食事や衣服を配ったりと大忙しでした。
クリスマスが近づいていますが、数百人のフィリピンの人々は未だに避難を余儀なくされ、支援に頼らざるを得ない状況です。ここでも苦しむのは、いつも貧しい人々なのです。
皆さんからのありがたい献金は、このような人々が過ごすクリスマスを明るいものにしてくれることでしょう。
クリスマスの祝福が皆さんの上にありますように。

ウィリアム・カリー S. J.

ソフィア会の濱口吉右衛門副会長の発声による乾杯は、参加者全員の「Lux Veritatis !」とのかけ声で行われ、和やかな宴へと進んでいきました。
パーティの司会は、ソフィア会側から小亀俊郎氏(1984年外英)、学生側から放送研究会所属の荻野雄太郎さん(経経1年)と須藤亜紗子さん(外独1年)の混合チームによって進められ、JAZZ研究会のメンバーによる演奏、アカペラサークルL'arbre de Harmonie(ラルブル・ドゥ・アルモニ)によるクリスマスソングなどで盛り上がっていきました。
合間には、ASCに実行委員などとして全面的に協力してくれた学生団体からの活動紹介も披露され、卒業生と学生の垣根は瞬く間に取り去られました。(学生団体 = カトリック学生の会、めぐこ-アジアの子どもたちの自立を支える会-、ソフィア祭実行委員会、上智大学シンクタンク智深館、via art 2009、GL-Net、グリークラブ、放送研究会)

パーティはいよいよ佳境となり、前回に引き続いて福引が始まりました。福引の賞品は、ソフィア会の常任委員や元常任幹事、関係企業などからご提供いただいたものです。ソフィア会の和泉会長がパーティチケットの半券を引き、番号が読み上げられると、会場から歓声が沸き、当たった方は笑顔で賞品を受け取っていきました。
2時間にわたるパーティもそろそろお開きの時間となり、ASC 2009の三溝真季実行委員長から閉会の辞として、すべての参加者、関係者、ご協力いただいた方への感謝の言葉が述べられました。
最後にグリークラブの先導で、参加者全員が肩を組んで上智大学校歌を斉唱し、オールソフィアンのクリスマス2009は大成功のうちに幕を閉じました。


※ 上智大学放送研究会(SBC)が収録した、ASC 2009の映像をお楽しみください。

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